mainichi no meisou no hana shashin毎日の瞑想

by Harashita Sunaoshi

 

瞑想の時間と頻度

瞑想がいいとよく言われている。自分も瞑想にトライしてみたい。でも学生さんなら勉強、部活、バイト、社会人の方なら仕事、家族の世話、親戚・友達付き合いなどなど、忙しくて一体どうやったら時間を取れるの?-そんな風に思ってらっしゃる方もおられるかと思います。1つの方法は、何日間かどこかに行って瞑想をすることでしょう。日常から離れたところに自分を置いて瞑想を学び実践することに集中してみるのです。

瞑想は自分の魂にあげるご飯だとシュリ・チンモイは言います。そうすると、体に日に三度ご飯をあげるように、内的栄養もちょくちょく(毎日)摂ることで毎日の生活で継続的に確実に変化を感じられるようになるようです。ご飯は毎日食べないとお腹が空いて活動できませんよね。何でも何かを学びたい時も週3回、4回と練習するのが大事ですが、瞑想が他の習い事とちょっと違うのは、毎日実践する必要がある、ということでしょう。

日常から離れどこかに行って瞑想するのもとても良いです。実際シュリ・チンモイの瞑想のやり方でも、仲間と年に何回か会って一緒に瞑想する機会があります。例えば今年の2月はインドネシアのバリ島に2週間ほど行ってきました。このような機会は、自分的には部活の合宿のイメージでしょうか。仲間と一緒に瞑想するのは楽しいし励みになるし、仕事や日常生活から離れて瞑想や自分の精神性に集中する絶好の機会だし、実際短期間でかなり内的変化を感じるのですが、これも毎日の自宅での瞑想がベースになってこそ、という気がします。そしてそこで内的に収穫したものをなるだけ長期間自分の中にキープし、さらに成長していくことができるのもその後の毎日の実践によると思います。

 

瞑想の目的と頻度

何のために瞑想するのか、という目的にもよります。例えば瞑想をストレス解消のためにちょっと役立てたい、だからストレスを感じた時にちょっと行いたいと思ってらっしゃる方なら、頻度はまちまちになります。その場合は、マイナスをゼロに戻すための瞑想とでも言ったらいいでしょうか。このような瞑想への取り組み方の場合、その時のストレス解消効果は一時的に感じられるかもしれませんが、自分自身の中の根本的な変化はあまり望めないと思います。つまり、次に同じ状況になったらストレスをやっぱり感じると思うのです。

でも瞑想をもっと旅路のように捉え、自分の魂に栄養を与えることだと真摯に思うのなら、そして自分の本当の魂の有り様を発見していきたい、もっと深く自分を探求していきたいと心から願うなら、瞑想は必ずその助けになり、毎日実践することで新しい自分の発見、より良い自分へ成長していく機会になります。

内側の太陽(inner sun)

新しい自分と言いましたが、正確に言うと、もともと自分の奥深くにある可能性や自分の魂の特質が瞑想をすることで前面に出てくるということです。自分がもともと持っているものなのに感じられない、知らないまま過ごしている場合が多いです。これは外的なことにばかり注意を向け、自分の内側には注意を払わない生活に慣れてしまっているからです。

シュリ・チンモイは魂のことをinner sun(内側の太陽)と言っています。1人1人の内側にこの太陽はあり、空にある太陽よりずっと美しく強烈な輝きを放っているそうです。ただ普通はそれがたくさんの雲に覆われてしまい、光が自分でも感じられない場合が多いのです。でも瞑想を続けることで、少しずつこの雲が取り払われていき、自分が本来持っている光が内側から放たれるようになってきます。そしてそれを毎日の生活のあらゆる場面で感じ始め、続けるほどにその変化も起こり続けていくのです。

もちろん周りの人にも伝わります。特に自分をよく知っている人(家族や仲のいい友人など)が気づくのが早いです。これが瞑想の醍醐味の1つではないかなと思っています。自分本来の個性がどんどん光ってきて、周りの人にも良い意味で影響していきます。一緒に瞑想している仲間を見てもそれはとても感じます。同じ時間一緒に座って瞑想し、外から見ると同じことをしているようでも、内側での変化は十人十色です。いろいろな花が少しづつ花びらを広げていっている感覚でしょうか。とても素敵で美しく、ワクワクします。

 

毎日の瞑想

話を戻します。つまり本当の自分を知りたい、真剣に向上していきたいと思うなら、毎日少しでも瞑想に時間を割くことが大事になってきます。でも、今でさえいっぱいいっぱいのスケジュールなのに、一体どうやって時間を見つけたらいいのでしょうか、と聞かれたりします。結論から言うと、どれだけ真剣に瞑想したいと思っているかにかかっています。もし心からしたいのであれば、必ず時間は見つけられるものです。人生何事でも本当にしたい、興味があると思ったらどうにか時間を捻出したり道が開けたりするものです。瞑想も全く同じです。

では実際にどのようにしたらいいでしょうか。まず大前提は、瞑想を優先する、という気持ちになることです。魂は自分の一番真髄、コアの部分です。この魂と向かい合う時間、魂にご飯をあげる時間が瞑想です。これを1日の最初にちゃんと行えば、他のすべての流れが変わってきます。このことは早くて初めて数日、または数週間で感じられるようになると思います。

 

毎朝の瞑想

1日の最初に瞑想を行う、と言いましたが、もし1日1回瞑想するなら、朝起きてすぐがベストです。私が瞑想ワークショップに通い始めて、毎朝瞑想を始めてみてください、と勧められた時、いくつか言われたことがあります。まず、自分が決めた同じ時間に毎日行うのがいいこと。これは、歯医者で予約の時間にきちんといくように、自分の魂との約束の時間を決めて守る、ということだそうです。そして朝がいいけれど、7時を過ぎた頃から世の中の気がざわつき始め(活動の時間帯に入るので)、集中するのが難しくなってくる、ということでした。それで、毎朝6時に瞑想することにしました。瞑想前は家事や携帯など他のことはしない方がいいけれど、シャワーはシャキッとするのでいい、ということなので、5時40分頃に起きて歯を磨きシャワーを浴びて自分で決めた瞑想する場所(詳しくは「自宅で瞑想を始めてみよう」を参照してください)に座って始めました。

家を出る時間が決まっていて遅刻できない場合は、タイマーをセットして傍に置いておくといいでしょう。時計を置くとついチラチラ見てしまい、なかなか集中できません。大事なのは、いつ出勤または登校する必要があるのか、主婦の方なら何時に家事を始める必要があるのかわかると思うので、そこから引き算して、何時から瞑想すればいいのか時間を設定するのです。

私は確か始めは10分か15分程度行っていたと思います。これで十分だそうです。一番驚きだったのは、始めてほんの数日で、朝6時の瞑想が楽しみで仕方なくなりました。ものすごい内的経験をしたというわけではないのです。ただワクワクするのです。これは本当に驚きでした。なぜなら、人生それまで30数年、最低8時間は寝て、遅刻ギリギリまで寝なければ気が済まず、寝坊してのんびりするのが大好きで、それが一番のリラックス法だったからです。今思えば、魂の喜びがワクワク感として前面に出てきていたのかもしれません。そのうち、瞑想をして家を出ると、朝の通勤途中に起こる「イライラすること」がなくなってきたな、と感じるようになりました。なんだか全体的に余裕が出てきた感じです。

そんな風に調子が上がってきたある日、ちょっと時間が足りなくなってしまい、「今日ぐらいはいいか」と瞑想せずに家を出た日がありました。Oh my God! なんという違いでしょうか。まず見える景色が違います。暗いサングラスをかけているようです。心の中はどんより気味です。私って前はこんな毎日を送っていたの? こういう経験は1日で懲りました。それ以来、毎日欠かさず瞑想しています。

 それに加えて毎週、仲間と一緒に瞑想する場があります。これがとても助けになっています。やっぱり一人でずっとしていても行き詰まったり独りよがりになったりすると思うんです。でも定期的に一緒に瞑想する仲間がいるとずっと続けていくのが楽になります。自分の経験をシェアしたり、時には悩みを相談したりできます。お互いの内的・外的成長を見守り励ましあうこともできます。

夜や日中に瞑想する

朝一で瞑想した上で、さらに他の時間にも瞑想したいという気になったら、2番目にいいのは夜寝る前です。夜は、その1日にあったいろいろなことを内側に抱えたままでいることが多いものです。体の疲れだけでなく、職場での大変だったこと、満員電車での緊張感などです。朝より短い、ほんの数分間でいいので、自分を空っぽにして平和を取り入れて眠りにつくことができれば、リラックス感も眠りの質も違ってきます。そして十分休んだ後新しい1日を始められます。

その他にも日中ちょっとした時間に瞑想できます。静かに一人になれる場所があるなら、例えば職場での休憩時間に1-2分するのも良いと思います。私は状況が許せば授業に行く直前に1分ほど瞑想するようにしています。学生への気持ちや対応の仕方がこれでだいぶ違うと思っています。

 

瞑想を日常生活の一部にする

現代生活は色々なところに行ったり泊まったりします。活動も様々です。そういう場合でも瞑想は続けられるのでしょうか。もちろんです。「瞑想を優先する」という気持ちがあれば、道は見つかります。

私は時々出張でビジネスホテルに泊まることがあるのですが、そういう時は瞑想する一角を部屋に作ってしまいます。備え付けの机またはテーブルを利用します。それで、自宅にいるときと近い環境で朝と夜瞑想しています。

 

毎日の瞑想を助けてくれるもの

座って静かにする瞑想が基本なのですが、そう何時間もできません。まずキャパ不足ですし、日々すべき仕事や活動がいろいろあるので難しいです。でも瞑想的な音楽を聞いたりスピリチュアルな本を読んだりすることで意識をいいものに保つことができます。私の場合通勤など移動中の時間を生かしています。いつもカバンにはiPodを入れておき、移動中聞いています。また本も一冊持ち歩き、読んでいます。

その他に、同じく瞑想をしている仲間、内的成長をしたいと取り組んでいる人と話したり交流するのも好きです。職業や年齢や出身地は様々だけど、何か深いところで通じ合えるものがあり、何より励みになり楽しいのです。同じようなことに興味があり、同じような目標に向かって努力している人と一緒にいるのはどの分野でもとても励みになりますよね。皆さんも瞑想を始めたら、自分より長く瞑想している人と友達になったり話したりするのはとってもオススメです。

こんな風に、毎日の生活に自然な形で瞑想やそれに関連したことを取り入れ、自分の内的状態をいいものに保ち、さらに今より向上させていくことは十分可能です。