瞑想の仕方

瞑想の仕方

出典元:Meditation: Man-Perfection and God-Satisfaction(抜粋)

瞑想の仕方について

 瞑想を始めてみたい、でも具体的な瞑想の仕方について何も知らないという方は多いと思います。私もそうでした。そういう場合、瞑想のやり方自体ももちろん大切ですが、そもそも何を求めて瞑想するのか、というところから自分に問いかけてみる必要がありそうです。シュリ・チンモイの著書「瞑想」から下に和訳を抜粋しますが、筆者が言う瞑想は端的に言えば一番高い(あるいは一番深い)自分を発見する旅と言えそうです。もちろんその過程でストレス緩和などの効果は感じられるのですが。そのためにはまず何をしたらいいのか、というところから順番に論じています。

シュリ・チンモイ「スピリチュアルに言うと、すべてのシーカー(精神的なものを求めている人)は初心者です。初心者とは、もっと神聖な存在になりたい、もっと輝き充実した存在になっていきたいと内側から強く感じている人のことです。いつも成長し続けたいと思ったら、自分自身を超えて超越の彼方に入っていきたいと思ったら、その時あなたは永遠の初心者になります。

あなたが全くの初心者なら、スピリチュアルな本や聖典を何冊か読むことから始めたらいいでしょう。インスピレーションがもらえます。自分で信用できるスピリチュアル・マスター(魂の師)の本を読むのがいいです。最高の意識の領域に達したスピリチュアル・マスターは実際いますので、その人たちの書いた本を読めば間違いなくインスピレーションを得られます。」

経験者と話す

シュリ・チンモイ「瞑想経験者と話したり一緒に時間を過ごしたりするのもいいことです。先生ではないけれど、インスピレーションをもらえます。その人たちが瞑想している間、ただ脇に座っているだけで、無意識のうちにあなたの内的存在は瞑想のパワーを受け取っています。

どの瞑想のやり方でも、まず一番重要なのはマインドを静かに落ちつかせることです。マインドは常に忙しく働いています。いつも容赦ない考えのなすがままになっていては、進歩は望めません。マインドが静かであれば、光が上から降りてきたらはっきりと自覚できます。自覚して光を見、受け入れることで深い瞑想に入り、自分の命が浄化され変革され輝かされるのがわかります。

ではマインドをどうやって静かにしたら良いのでしょう。マインドにもパワーがあります。今のところこのパワーは瞑想したいという熱意や決意より強力です。でもハートの力を借りれば、段々とマインドをコントロールできるようになってきます。ハートはいつも魂から助けを得ているのです。魂は光とパワーの存在だからです。」

マインドで瞑想するより、ハートで瞑想した方がいい

シュリ・チンモイ「マインドで瞑想するより、ハートで瞑想した方がいいです。マインドは大晦日の賑やかなタイムズ・スクエアのようなもので、一方ハートはヒマラヤ山脈の静かな洞窟のようです。マインドで瞑想してもせいぜい5分もてばいい方でしょう。その5分のうち、本当にパワフルに瞑想できるのは1分ほどでしょうか。そのうち頭が緊張してきます。最初は喜びや満足を得るのですが、やがて不毛の砂漠のように感じ始めます。でもハートで瞑想すれば、その時得た喜びや満足と1つになれ、それはずっと自分のものになります。

マインドで瞑想してもひとつになれません。何かに入って行こうとします。他人の家にあるものを得たいなら方法は2つです。ドアを無理やりこじ開けるか、持ち主にお願いしてドアを開けてもらうかです。お願いするのは自分が他人だと感じているからで、持ち主もあなたを他人と思っています。「他人を家に入れる必要があるかな?」と思われているのです。でもハートを使えばすぐにハートの持つ柔らかさ、優しさ、愛や純粋さといった資質が前面に出てきます。あなたがハートしかないのがわかると持ち主のハートも前面に出てきてあなたのハートとひとつになり、すぐに中に入れてくれます。あなたも持ち主とひとつになっているのが向こうにわかり、『何が欲しいの?平和が欲しいならどうぞ。光が欲しいならどうぞ。』と言ってくれます。」


瞑想のやり方はスピリチュアル・ハートスピリチュアル・ハートを重視したハートの瞑想

というわけで、この瞑想のやり方はスピリチュアル・ハートを重視したハートの瞑想と言えます。このハートはどこにあるのかというと、胸の真ん中のあたりなんですが、一番わかりやすいのは、「自分は」と思いながら胸に手を当ててみてください。この時自然に手のひらが行くところ、ここがスピリチュアル・ハートです。ハートの得意なことはワンネスoneness、つまり1つになることです。ハートで喜びや平和などの神聖な(ポジティブな)資質と1つになるのを感じられたら非常にいいです。子供はマインドがなくハートだけの存在です。だからすぐ友達になれるし、出会った人の良いところに一体感を感じることができます。

 でも上にも述べられているように、ハートに集中する前にまずフォーカスする必要があるのはマインドです。マインドは考えたり分析・分割・区別するのが好きなところということなので、日本語でいうと「頭」や「思考」に当たるでしょう。多分どの瞑想の練習でもうるさいマインドをいかに静かにするかが大事になってくると思うのですが、その方法がいろいろあって、試してみて自分に合ったものを選ぶのがベストだと思います。一例として、自宅でもできる練習法を挙げてみましたので、「自宅で瞑想を始めてみよう」を見てみてください。瞑想へ入っていくためのやり方はたくさんあり、実際シュリ・チンモイも著書には222のテクニックを紹介しているものもあります。でも全部をするのが大切なのではなく、トライしてみたら、自分に合ったものをいくつか見つけてそれを定期的に(毎日)行うのがポイントです。それで初めてしっかりした瞑想の効果を感じられるようになります。